七星勇者フェリスヴァイン
遅れてやってきたフェリスと瞬の目に映ったもの、それは、デ・ウィングの攻勢で満身
創痍になり大地に伏すビーストガーダーズの姿だった。
瞬はウルフランダーから飛び出し、三人の名を叫ぶ。
瞬「グランリッド! エクシード! ウェルシャーク!」
フェリス「くっ、遅かったか」
ロボット形態になったフェリスも、その惨状を見て苦い顔になる。
その時、デ・ウィングの方からエレキギターの音が鳴り響いてきた。それにつられ、フ
ェリスと瞬はそちらの方を見る。
瞬「あれ…!」
フェリス「ブリント、ヴァンダーツ!」
瞬たちが見遣るほうの空に、戦闘機に立つブリントとヴァンダーツの姿があった。
ブリント「遅かったじゃねぇか、ザコどもはかたづけちまったぜぇ!」
ヴァンダーツ「標的、確認」
ブリント「さぁ、かかってきな! ブッ潰してやるぜ、ヒャーッハッハッハッハ!」
フェリスはブリントをキッと睨みつけると、瞬の方を振り向いた。
フェリス「瞬、合体して一気にケリをつけるぞ!」
瞬「うんっ!」
瞬は大きく頷き、ビーストコマンダーの合体スイッチを押した。
瞬「コマンド・ラン!」
フェリス「オオオッ! バーストローダー!!」
フェリスの声に応え、前方の空間が裂け、亜空間と直結する。
その空間の裂け目から、バーストローダーが飛び出し、宙に浮かび上がった。
車体後部が変形して下半身となり、上部の二連バーニアが切り離され、車体前部が変形
して上半身を形成、機体が起き上がり、胸部から狼の顔がせり出す。
フェリスがビーグル形態になって、バーストローダーの背部に飛びあがった。
ヴァンダーツ「……好機」
素早く印を結ぶヴァンダーツ。
その瞬間、空中停止していたデ・ウィングから超高周波がバーストローダーめがけて放
たれた。それと同時に、フェリスが入りこむ前にバーストローダーの穴が閉じ、フェリス
は弾き出されてしまった。
フェリス「ぐうっ?!」
ロボットに戻ったフェリスは地面に叩き付けられ、バーストローダーは変形途中のまま
地面に墜落した。
瞬「フェリスッ!?」
フェリス「が、合体……出来ないだと?!」
フェリスは、両手をついて上半身を起こす。
その様子を見ていたブリントは、ヴァンダーツの方を見てほくそえむ。
ブリント「上手くいったじゃねぇか、ヴァンダーツよ」
ヴァンダーツ「…………」
ブリント「テメェの機械を操る念波を受信、増幅する装置をクロイツが作り、そいつを俺
様の黒鍵獣に組みこむ……」
ヴァンダーツ「『機操念波』、サポートマシン操作、フェリスヴァイン、合体不能」
ヴァンダーツの腕は、合体を阻止するために印が組まれたままになっている。
一方の瞬達にも、BBSの方からフェリスヴァインの合体を阻止する電波の存在が伝え
られていた。
瞬「そ、それじゃ、フェリスは合体できないの?!」
プラム『電波の発信源を叩かない限り、爆炎合体は不可能と言うことになります……』
フェリス「このままで、奴と戦うしかないのか……!」
フェリスはウルフマグナムを取りだし、デ・ウィングに向かって走り出した。駆け抜け
ざまに数発の銃弾が放たれるが、デ・ウィングは飛翔してそれをかわした。
その瞬間を狙ってフェリスは飛びあがり、マグナムをナイフモードにしてデ・ウィング
に切りかかる。
だが、その刃が届く寸前に破壊音波がフェリスに叩きつけられ、フェリスの体はアスフ
ァルトに激しく激突した。
フェリス「ぐわっ!」
フェリスを地面に叩きつけたのを見るや、デ・ウィングは先程から倒れたままのビース
トガーダーズの方を向いた。身動きの取れなくなった方から確実にしとめようと言うわけ
である。事実、ビーストガーダーズ達は先程の攻撃でボロボロになっており、最も装甲の
厚いグランリッドでさえもあと一撃まともに食らってしまえばおしまいという状況だった。
三人はなんとか回避や防御を試み様と動こうとするが、蓄積したダメージのためにひど
く緩慢な動きしか出来ない。
そんな三人めがけ、破滅の強振動が襲いかかった。
だが、それが三人を打ち砕く前に、間に飛びこんだフェリスがその一撃を代わりに受け
た。強振動にフェリスの体がきしみ、悲鳴を上げる。
フェリス「だ、大丈夫か、お前達……」
グランリッド「フェリス!!」
ウェルシャーク「お前、なんで……」
フェリスは顔だけ後ろに向け、微笑んでその問いに答えた。
フェリス「決まっている……仲間だからだ……!」
ビーストガーダーズ『!!』
第二の破壊音波が放たれ、再びフェリスはそれを全身で受け止めた。
フェリス「グウゥゥゥゥッ!」
装甲がひび割れ、体中が悲鳴を上げる。ダメージだって後ろのビーストガーダーズと大
差がなくなっているというのに、フェリスは両腕を広げ、両の足でしっかりと大地に立っ
ていた。
フェリス「仲間には、指一本、触れさせん……っ!」
フェリスのその姿を見て、ビーストガーダーズ達が悲痛な叫びを上げる。
グランリッド「もう、やめてください……!」
ウェルシャーク「フェリス、戦ってくれぇっ!」
エクシード「……!」
ビーストガーダーズは、自分たちを守るために立ちはだかるフェリスの背中を見ていた。
もし彼らが人間であったのなら、涙を流しながら。
そんな三人に、瞬がコマンダー越しに話しかけてきた。
瞬「みんな……」
グランリッド「瞬君……」
瞬「なんで、ケンカするの…?」
ウェルシャーク「瞬……」
瞬「フェリスは、みんなの為にがんばってるんだよ?
みんなが大好きだから、がんばってるんだよ?」
エクシード「……」
瞬「エクシードだって……グランリッドだって……ウェルシャークだって……ホントは、
みんなの事が大好きなんでしょ……?
……だから、だからぁ……!」
三人の耳に伝わる瞬の声は、震えていた。フェリスが傷つく悲しみ、ビーストガーダー
ズが仲違いしている悲しみ、自分が何もできない悔しさ、色々な思いが、その振るえる声
から伝わってきた。
瞬の瞳から零れ落ちた涙が、腕のビーストコマンダーを濡らす。瞬は涙を流し、想いよ
届けとばかりに叫んだ。
瞬「みんな、フェリスに応えてあげてよぉぉぉぉっ!!」
その叫びで、ビーストガーダーズの中の何かが弾けた。
エクシード(我等は、一体何をやっていたのだ?)
ウェルシャーク(自分のしたいようにって、ワガママ言ってただけじゃねぇか……!)
グランリッド(僕達は一人じゃないんだから、意見が違うのは当たり前。
本当に必要なのは……お互いを認め合う事だったのに……!!)
フェリスの、自身さえ棄てた雄々しき姿、瞬の飾らない切なる叫びが、ビーストガーダ
ーズの中にあった心の壁を確かに打ち砕いた。三人の目に、闘志の輝きが蘇る。
ビーストガーダーズ『ウォォォォォォォォッ!!』
ビーストガーダーズ達は、獣の如き咆哮を上げて立ち上がった。
ブリント「トドメェ!」
ヴァンダーツ「……破壊」
デ・ウィングが、満身創痍のフェリス向けて最後の破壊音波を放つ体勢に入る。
フェリス「クッ……」
フェリスは、ろくに動かなくなっている腕を動かし、衝撃に備える。だが、その瞬間に
後ろで立ち上がったビーストガーダーズ達が動いた。
エクシード「エアブレイド!」
グランリッド「グランショット!」
ウェルシャーク「アクアガンッ!」
放たれた真空波が、エネルギー弾が、水流弾が今まさに破壊音波を放とうとしていたデ・
ウィングに殺到する。
それらは寸分違わずデ・ウィングに炸裂し、デ・ウィングは地面に叩きつけられた。
ブリント「や、ヤツ等、うごけたのか?!」
フェリス「お、前達……」
瞬「みんな……」
断ちあがったビーストガーダーズは受けたダメージなどまるで感じさせず、フェリスを
かばうように前に出た。
グランリッド「申し訳ありません、フェリス。我々のいさかいのせいで、こんなに……」
グランリッドが、本当に済まなさそうに謝罪する。
ウェルシャーク「ありがとよ、瞬……おかげで、目が醒めたぜ……!」
ウェルシャークが、決意も新たに前を向く。
エクシード「……ここから先は、我等に任せろ……!」
エクシードが、ジェットクナイを逆手に構えて立ち上がった。
その向こうで、三人の集中攻撃を受けたデ・ウィングが再び宙へと舞い始めていた。三
人の集中攻撃でダメージを負ってはいるが、致命傷というほどではないらしい。
ヴァンダーツ「……攻撃力、不足」
ブリント「フェリスは合体できねぇ、テメエらじゃ力不足。
こっちが有利な状況は、変わってねぇんだよ!」
フェリス「た、確かに、このままでは……」
フェリスは、自分も加わろうと動き出した。が、それをエクシードが手で止めた。
エクシード「我等に任せろ、と言ったぞ」
フェリス「し、しかし……」
ウェルシャーク「力が足りねぇなら、俺様達も手に入れればいい。
フェリスヴァイン並の力をな!」
瞬「フェリスヴァイン並の、力?」
瞬は、その言葉に首をかしげる。だが、フェリスはウェルシャークの言葉が何を意味し
ているのかに思い当たり、表情が変わった。
フェリス「だが、それをやるには……」
心配するフェリスを振りかえり、グランリッドが心配ないというように微笑んだ。
グランリッド「もちろん、無茶は承知です。でも、これしか方法がないのは事実です。
それに……」
グランリッドはそこで一端言葉を切り、エクシードとウェルシャークを見る。二人も、
グランリッドに微笑みを返す。
グランリッド「なんだって出来る気がするんです。今の、僕達なら……!!」
そう言って、グランリッドを先頭に、ビーストガーダーズがデ・ウィングに向かって走
り出していった。その闘士に呼応するかのように、瞬のビーストコマンダーがまばゆい輝
きを放った。
グランリッド「行きます、皆!」
エクシード・ウェルシャーク『おうっ!』
ビーストガーダーズ『ビーストフォーメーション、ドライブ・オン!!』
ビーストガーダーズがビースト形態になり、エクシード、グランリッド、ウェルシャー
クの順番で宙へと舞いあがる。
エクシードの足が腰から背中へと折れ曲がり、変形して肩アーマーになる。鷹の頭が前
へと倒れ、胸の意匠となる。
グランリッドは逆立ちのようになり、熊の頭部が収納され後足が分離、前足が変形して
腰アーマーへと変化、胴体部分へと変形した。
ウェルシャークの体が縦半分に分割され、頭の部分が変形しつま先へと変化、更に胴体
が変形し脚部となった。
脚部が胴体と合体して下半身を形成、そこにエクシードの変形した上半身が、胴体、グ
ランリッドの脚部が変形した下腕と合体、手首から手が飛び出し、胴体から頭部がせり出
した。
頭部のマシン・アイに緑色の光が輝く。
トライガーダー『超獣合体! トライッ ガーダー!!』
蒼天の如き翼を広げ、獣を超えし守護者が、今、誕生した。
その青き守護神の誕生にその場に居た、それを見ていた全ての者が驚きに包まれた。
ヴァンダーツ「……予測外事態…発生……!」
ブリント「ヤ、ヤツ等、合体できたのか!?」
それを見ていた瞬の顔に、驚きと、喜びの表情が浮かんだ。
瞬「トライ……ガーダー……!」
フェリス「人数が足りず……二度と合体する事は無いだろうとおもっていたが……!」
トライガーダーは翼を広げ、上空のデ・ウィングに向かって飛び出した。
向かってくるトライガーダーにデ・ウィングは破壊音波を放った。それは、トライガー
ダーがかわす間もなく直撃し、トライガーダーはバランスを崩す。
その破壊音波の中でトライガーダーは腕を振り払い、破壊音波を消し飛ばす。
破壊音波を消し飛ばされ、一瞬動きが止まったデ・ウィングに向かってトライガーダー
が殴りかかり、こぶしがデ・ウィングの顔面にヒットする。だが、デ・ウィングはわずか
に体勢を崩しただけですぐに体勢を戻し、逆にトライガーダーに体当たりした。
まともにそれを受けて、弾き飛ばされるトライガーダー。
トライガーダー(以下TG)「グッ!」
体勢の崩れたトライガーダーに向かって、デ・ウィングは再度体当たりをしかけた。ト
ライガーダーは腕でガードするも、再びそれを受ける。
一方的に守勢に回るトライガーダーの姿に、瞬の表情がさっきとは一転、不安げなもの
になる。
瞬「トライガーダー!」
フェリス「やはり、三人での合体は無理があったか……?」
思う通りに動けない。その事は、トライガーダーの中の三人も一様に感じていた。
グランリッド(や、やはり、三人で一つの体を動かすのは、難しいのか……!)
トライガーダーに体当たりしたデ・ウィングが、反転して再び戻ってくる。トライガー
ダーは今度こそ防御しようと構えるが、体はそうするよりも早く動き、向かってくるデ・
ウィングを見事にかわしていた。
TG「拙者の機動性、甘く見てもらっては困るな」
エクシードのような身軽さで突撃をかわしたトライガーダーは、後ろを向いたデ・ウィ
ングに向かって両腕からエネルギー弾・エレメントショットを放つ。
水の力を持ったエレメントショットは、背を向けた形になっていたデ・ウィングに炸裂
した。
TG「オラオラ! 背中がガラ空きだぜ!」
自分の意を超えて、しかし、自分が思った以上に体が動いた事に、トライガーダーの中
のグランリッドは驚いていた。
グランリッド(エクシード、ウェルシャーク!?)
エクシード(このままでは埒が開かぬからな、運動系の制御は拙者がやる)
ウェルシャーク(パワー制御は俺様だ! 文句はねぇな)
グランリッド(ふ、二人とも……)
進んで役割を分担するエクシードとウェルシャークに、グランリッドの心が温かくなる。
エクシード(グランリッド、総合制御はお主がやれ)
グランリッド(え……)
ウェルシャーク(え、じゃねぇよ。んなめんどくせぇこと、てめえしかやらねえだろうが)
グランリッド(は、はい!)
TG「ネイチャーランサー!」
トライガーダーは腰から取り出したグランロッドと脚部に格納されたアクアハーケンを
ジョイントさせて、一本の槍を作りだし、それを手にした。
TG「ハァァァッ!」
先程のぎこちない動きから見違えるほどの機敏さでデ・ウィングに迫るトライガーダー。
デ・ウィングも体当たりでそれに対抗しようとしたが、トライガーダーがそれを最小限の
動きで身軽にかわし、それと同時に槍を振るった。
翼を傷つけられ、デ・ウィングは体勢を崩して降下する。落下しながらもデ・ウィング
は振りかえり、ヴァンダーツから受けた『機操念波』をトライガーダーに放った。
『機操念波』はトライガーダーへと確実に送られたが、それを受けたトライガーダーに
は何の変化も起こらない。
ブリント「なんで、合体が解けねぇ?!」
TG「僕達の体は古よりの物。そんな邪悪な怨念で、操る事など出来はしない!」
そう言ったトライガーダーの胸の鷹が口を開き、その体がデ・ウィングの方を向いた。
TG「キラートルネード!」
鳥の口から竜巻が放たれ、それがデ・ウィングの体を捕らえた。トライガーダーは、そ
のままデ・ウィングを上空へと運んでいく。
竜巻が止み、トライガーダーの槍が正三角形の軌跡を描いた。それぞれの頂点には風、
大地、水の属性を持った光球が配され、光の帯がそれを繋ぐ。トライガーダーは、正三角
形を貫かんとするように半身になってネイチャーランサーを構えた。
TG「ネイチャーブラストアタァァァァック!!」
ネイチャーランサーが正三角形の中心を貫き、その軌跡を追うように三つの光球の螺旋
が竜巻となって敵に襲いかかる。
キシャァァァァァァッ!
光の螺旋がデ・ウィングを飲みこみ、黒鍵獣はその光の嵐の中で灰燼に帰した。その跡
からは、一匹のコウモリが、慌てたように飛び立っていった。
ヴァンダーツ「作戦、失敗」
ブリント「チィッ! 覚えてやがれ!」
ヴァンダーツとブリントは、戦闘機に乗りこんで彼方へと飛び去っていった。
トライガーダーは光の残滓を纏うネイチャーランサーを振り、黒鍵獣が散った跡を見つめた。
ビーストガーダーズがトライガーダーへと合体した翌日の、BBS第一格納庫。ウルフ
ランダーとバーストローダーが収められたそこに、瞬とフェリス、そしてビーストガーダ
ーズ達が集まっていた。
そこで、皆は羽月の説明を聞いていた。
羽月「と言う訳で、先日、フェリスヴァインの合体を阻止した電波の解析に成功したの。
その他、考えうる全ての要因を取り入れて、合体を阻止されないためのシステムを
組み込んだわ」
瞬「それじゃあ、もう、合体できないって言う事は……」
羽月「100%とは言いきれないけど、現状ではもう無いわ。私が保証します」
おかげで徹夜だったけどね、と羽月はやわらかな微笑みとともに付け加えた。羽月は、
同様にビーストガーダーズ達の方にも振りかえる。
羽月「合体成功、おめでとう。みんな」
グランリッド「あ、ありがとうございます」
羽月「あなた達が合体可能なんじゃ、って言うのは、以前から気付いていたわ。
それで、どうして出来なかったのか、気になっていたんだけど……」
グランリッド「僕達の、心の問題だったんです。僕達がいがみ合っていたから、合体でき
なかったんですよ……」
グランリッドは、自嘲ぎみにそう言った。後ろでエクシードとウェルシャークも、同意
するように肩をすくめる。
瞬「でも、合体できたよね!」
フェリス「ああ、見事だったぞ」
グランリッド「フェリス、瞬君、本当に……」
フェリス「謝る相手は、俺達じゃないだろう?」
フェリスの言葉に、グランリッドはハッとなった。そして、エクシードとウェルシャー
クの方を振りかえる。見れば、エクシードとウェルシャークも、グランリッドと同じこと
を言おうとしているのが見て取れる。
でも、それでもあえて、言葉にした。
グランリッド「エクシード、ウェルシャーク。本当に済みませんでした」
ウェルシャーク「いや、ま……俺様も、てめえのことばっかりだったかなってな……
……ワリィ」
エクシード「……すまん」
お互いに謝罪し、そして、微笑みあう。それは、本当の意味でビーストガーダーズが生
まれた瞬間だったのかもしれない。
瞬とフェリスもお互いに微笑みあった。
暖かい空気が、「絆」達の成長を祝福しているかのように。